「Podcast」とは、「iPod」と「broadcast(放送)」を組み合わせた言葉です。
「ワン切り」みたいなものです(「1(ワン)」+「切る」)。
英会話はもちろんですが、、経済ニュース、科学、政治、歴史、コメディなど多ジャンルに展開されています。
世界中の気になる放送が聞くことができます。インターネットで世界がボーダレスになったなと実感できますよね。
Contents
英語学習になぜポッドキャストが良いのか?
英語を学ぶのであれば、「English Podcast」を活用しましょう。
社会人であれば通勤電車や昼休みなど隙間時間に活用して英語学習をすると捗ります。
やはりPodcastは「聞く」ものですので、リスニング強化がメインです。また、ひたすら生の英語を聞くことで英語特有のリズム感を体に馴染ませていくことに役立ちます。
ただ、「あまり聞き取れない」場合、ただただわからない言葉が耳を通り抜けていくことになります。
しかし、そんな人でも大丈夫です。音声書き起こしがありますので、聞き取れない部分はトランスクリプトを確認して、自分がどの単語、表現を聞き取れていないのかを確認しましょう。
新しい表現を覚えることにも役立ちます。アプリ内で速度調整もできます。
番組にもよりますが、簡単に聞き取れるものであれば速度を倍にして聞き、あまり聞き取れないのであれば速度をゆっくりにして聞いてみましょう。
倍速で聞くと、普段の会話がスローに感じますので、「聞き取る集中力」の高まりを実感できるでしょう。
ゆっくり、聞き取れない音声を聞くと、自分が知らない表現などを巻き戻しながら、スクリプトを確認しながら覚えることができます。
ポッドキャストで英語学習するとどんな能力がアップするのか?
興味のある分野のポッドキャスト番組なら飽きない
やはり、リスニング力を高めるにも、全く興味のない、例えば筆者であればエジプトの歴史などを英語で聞こうとしても、そもそも聞く気が全くしません。
そのままやる気を無くし、漫画を読み始めてしまいそうです。
しかし、筆者の大好きな野球、メジャーリーグ関係のポッドキャストであれば前のめりに聞いてしまいます。
つまり、楽しく自分の興味のあるニュースをネイティブスピーカーの話を聞きながら、英語のリスニング力までアップしてしまうということです。
あまりにも分野が偏ってしまうと、覚える単語も限定的になってしまいますので、それだけは注意です。
経済ニュースなどは世界で様々な事象が起きる分、ポッドキャストで使われる英語表現は多彩になります。ビジネスマンは特に経済ニュースは常に世界の経済情勢を追っておく必要があります。
趣味+経済ニュースのポッドキャスト番組を聞くようにするのをおすすめします。
コメディは面白いのですが、行間を読むことで面白い、という類のものです。
筆者の経験から、流石に英語中級者以下ですと難易度が高すぎますので、初期はおすすめしません。無駄に自信を無くしてしまいます。
隙間時間を手軽に活用できる
「隙間時間」を活用して学習しよう、という話はよく聞きます。
しかし、隙間時間があっても、ぶっちゃけ仕事で疲れているのでぼーっとしたい時はありませんか?
筆者は常に疲弊していたので、もはや休憩をくれという心境の中、通勤電車の中で英語学習をする気は起きませんでした。
しかし、ポッドキャストに関しては、スマホでサクッとポッドキャスト番組を流すことができる手軽感があり、隙間時間学習をするに当たって労力コストがとても低いです。
英語のニュースを聞きながら出社する、というまさにグローバル企業で働いているバリバリのビジネスマン、と自分を錯覚させることができるのは意外と仕事のモチベーションに繋がるのでおすすめです。
モチベーションも上がるしリスニング力も上がる、一石二鳥です。
朝のランニングなどでポッドキャスト番組を聞くのも良いと思います。一流気分を味わいながら、英語学習をしましょう。
これは本当におすすめです。
コストがかからないどころか無料
ポッドキャストは無料です。タダでポッドキャスト番組をダウンロード可能です。素晴らしい時代ですよね。
昔に比べて英語学習にかかるコストは本当に大きく低下したのではないでしょうか。むしろこんなに恵まれている時代に英語が苦手なんて言ってられません。
無料で使えるものは積極的に活用し、英語学習を進めていきましょう。
英語学習は継続が必要ですが、ある程度英語レベルを向上させたあとは、楽しくポッドキャスト番組で英語力維持をするのが効果的だと考えます。
具体的なポッドキャストを活用した英語勉強法を伝授
最初にバッサリ切って申し訳ないのですが、英語初心者〜中級者程度の社会人の方でビジネスで通用するレベルの英語を学びたいという方はポッドキャストで学習することをおすすめしません。
もっと他にやるべきことがあるからです。あくまで気分転換で少し聞こうかな、くらいでポッドキャストは考えるべきです。
ポッドキャストはたしかに便利なのですが、大幅な英語力向上には長期間の努力を要します。ゆっくりと学習をしていてもキャリアは待ってくれません。
「ながら学習」なんて言葉もありますが、甘えです。ジョギンしながら、という甘い思考ではダメです。キャリアは待ってくれません。
これからビジネスで英語を使わなければならず、学習が必要な人は、ディクテーション、シャドーイング、スラッシュリーディング、意味音読、リピーティングなどを実施すべきです。
中級者〜上級者まで一気に駆け上がり、「英語力の維持」「長期学習の継続」のエッセンスにポッドキャストを活用すべきです。軽い趣味的なものと捉えておけば良いと思います。
それでもどうしてもポッドキャスト番組で英語力を高めたいという人に、それぞれのおすすめの方法を紹介します。
初心者〜中級者は反復練習を取り入れる
そもそもこの初心者〜中級者レベルの英語では、ポッドキャストの英語を聞き取るので精一杯のはずです。簡単に挫折しないようにしましょう。
番組を選び、聞き、そしてスクリプトを読む、情報を理解するという泥臭い作業をしていくことになります。
出来るだけ同じ番組を何回も何回も、しつこいくらい聞くようにしましょう。8割くらい空で言えるくらいになって、ようやく上達を感じることができます。
筆者自身もポッドキャストではありませんが、Youtubeに上がっているスティーブ・ジョブスの演説を300回くらい聞いたと思います。最後には空で全て話せました。
もはや自分がスティーブ・ジョブスになっていました。アップルのCEOとして社会に変革を起こしていたかのような錯覚に陥りました。
ジョブスが使っていた表現は普段の会話でもスラスラと使えるようになっていました。しかし、毎日のように同じスクリプトを声に出して読み上げるのはなかなかの地獄でした。
ポッドキャスト番組で英語の学習をする方法は他にもあるかもしれませんが、やはり反復するのが大切です。
あまり理解しないままに、次々に番組を変えて英語を聞き流す人がいますが、進歩はないはずです。このような進歩のない学習方法に多大な時間を使うのは損失といえます。
上級者がポッドキャストを使う目的は英語力の維持
上級者くらいになると、7割程度はほとんどの番組は聞きとれるはずです。
ポッドキャスト番組の音声はかなり綺麗な、正しい表現で英語が話されています。7割以上聞けて上級者です。それ以下でしたら、それはまだ中級者レベルです。
現場の英語はポッドキャストの英語よりはるかに難しいです。砕けた表現やビジネスの現場でしか使われない表現も入ってくるからです。
上級者は毎日隙間時間を活用してポッドキャスト番組を聞くようにしましょう。
学習した文法や表現、単語などの記憶を、ポッドキャストは維持する役割を果たしてくれます。スクリプトなどを確認して、ビジネスで使えそうな表現があったら、メモをして実際に現場で使い、脳に定着させましょう。
英語のポッドキャスト選び方、迷ったらこうしよう
信頼性あるポッドキャストを選ぶ、つまり、ネイティブが監修しているかは大事
世の中の90%以上の情報は「ゴミ」と言われるように、使えないポッドキャストは巷にあふれています。
最初にフィルターが必要です。「ネイティブが監修している」ポッドキャストを選ぶようにしましょう。
そもそも日本人が頑張って勉強して作ったポッドキャストのスクリプトを読むより、ネイティブスピーカーがサラサラと作ったスクリプトの方が良いですよね。
前者の頑張りは認めますが全く信頼できません。
「ネイティブが監修している」と言いつつ、されていないものも多々ありますが、これは防ぎきれないので自分で複数ポッドキャストを聞いて取捨選択できるようにしましょう。
「あ、これなら聞きとれるかも」というポッドキャスト番組を選ぶ
我々日本人が学校やTOEFL、TOEICなどで触れてきた英語。あれはNHKのアナウンサーが日本語をゆっくり喋っているようなものです。
「生の英語」は次元が違います。その時代に流行している表現や地方の訛りなど様々な要素が絡み合います。
東京の人が早口の関西弁を聞き取れないこともありますし、「ググる」とか「ネゴる」とかツイッターで言えば「クソリプ」とか色々その時代に流行する言葉も言語には入ってきます。
「昨日のテレビ番組に出ていた司会者のアダ名」など、海外現地に長年馴染んでいないとわからない言葉もたくさんあります。
それが英語など、日本語以外の他の言語で展開されるのですから、語学習得とは本当に大変なのです。「日常会話レベルの英語ならできる」という人は多いですが、日常会話レベルの英語はハイスキルです。
コメディ番組などは面白いですが、流石に外国語で細かなニュアンスまで拾うのは厳しいので、長い英語学習の旅の後半まで自信を喪失しないためにも、あまり触らないほうが良いかもしれません。
さて、英語上級者、例えばTOEICやTOEFLで高得点を取った人は難しい番組を選びがちですが、「これなら聞きとれるな」という番組を選ぶようにしましょう。
初級者、中級者は「簡単すぎるかな?」くらいの番組にしましょう。簡単ではないので。
短時間(5分)で聞けるようなものを選ぼう
5分くらいの番組を複数、反復して何度も何度も聞いて、自分に落とし込むことをおすすめします。
覚えてしまうくらいで良いのではないでしょうか。30分以上の番組は脳内で英語表現がとっちらかってしまいます。
語学とは「覚える、体に馴染ませる」という点が肝ですので、一回に多くの表現をインストールして漏れを出してしまうより、短いコンテンツでしっかり一つ一つの表現をインストールしていくようにしましょう。
(長い番組を細切れに聞くのもありですが、少し手間がかかる)
英語学習におすすめのポッドキャストを選んでみた
正直「これがおすすめ」というPodcast番組は特になく、全て聞いてみて、合うものを選べば良いでしょう。
以下の中から選んでおけばハズレはありません(筆者が趣味で色々聞いてみました)
この中から自分に合うものを選びましょう。Podcastの英語勉強は趣味なので、出来るだけ楽しく聞けるものを選んでいきましょう。
初級者〜中級者向け
- Hapa英会話 Podcast
- GoGoエイブ会話
- スピードラーニングPodcast[Speak Up Radio]
- Luke's ENGLISH Podcast
- G Style English
- All Ears English Podcast
- 一日5分ビジネス英語
- Business English Pod
- 台本なし英会話レッスン
- 6 Minute English
- The English We Speak
上級者向け
- バイリンガルニュース
- 勝手にENGLISH JOURNAL!
- Learning English Broadcast− Voice Of America
- English News NHK WORLD JAPAN
- BBC Global News Podcast
- Her Confidence Her Way
- TED Talks Daily
- The Joe Rogan Experiene
番外編、ラジオアプリも比較的楽しく聴ける
海外旅行にいく前に耳を慣らしておきたい人はこれ
まとめ Podcastではビジネスで使う英語の戦闘力をあげるには時間がかかりすぎる
まとめてしまうと、上記のような有益なPodcastはたくさんありますので、これから英語を始める初心者の人で楽しく学びたい人、もうすでに英語は学び切っておりビジネスでも苦労をすることはない、というレベルの人たちが英語力維持や趣味でPodcastで楽しく学ぶのはありでしょう。
ただし、本気で英語を学びたいと考えている人、特にビジネスの現場で使える英語力を身につけグローバル人材へと羽ばたきたいと考えている人には別の提案をさせていただきたいです。
人が飛躍的に何かを身につける、成果を出すとき、そんな時は「正しい方法」と「膨大な時間・量(練習)」が必要です。
これについては1000時間理論の話でも触れていますが、海外のビジネスの現場で使える英語力を手に入れたい場合も、社会人の人は忙しい中で「正しい英語学習方法」と「膨大な時間・量(学習)」を確保する必要があります。
高水準な英語力を習得するまでには「1,000時間」の学習時間が必要と言われるその訳とは?流暢に英語を話せるようになるまでの道のり。
もちろんその「量」を確保するために、ポッドキャストで英語を毎日聞いている、という人もたくさんいます。
しかし、ここでもう一つの重要なポイントが引っかかってきます。「それは正しい学習方法なのか?」というものです。
ポッドキャストで英語力を飛躍させたという人を筆者はみたことがありません。
Podcastを活用して勉強すること自体が黎明期だという意見もわかりますが、NHKラジオなど昔からある英語番組で勉強をしてビジネスの現場で活躍できるまでになったという人は、少なくとも筆者の周りにもいません。
現実問題、誰も現場で生きる英語を身につけるための最短距離を知らず、右往左往とし、気づけば英語が苦手になっているケースが多発しているということです。
「正しい方法」で学習、努力することは「時間」「量」を確保するよりも難しいのです。模索する必要があります。
巷には様々な学習方法が提案されています。何千通りもあるその学習方法を一つ一つ実践していては老後を迎えてしまいます。
正しい方法で量と時間を確保しなければならないのに、正しい方法が見つからないせいで確保すべき時間と量が増えてしまっています。
ここまでくると、現代の英語力を加速度的に伸ばす方法は、どうしても高額な授業料がかかってしまうのですが、コーチング式英語スクールしかありません。
英語含め、語学は中途半端に学ぼうと思ってはダメです。本気で学びにいかなければなりません。難しいからです。
受験勉強など答えが用意されているものとは似て非なるものです。生の英語とは、言語力とは、とても価値の高いものなのです。
趣味程度で英語に触れたい人はポッドキャストで良いですが、本気で学びたい、必要という人はコーチング式英語スクールを検討に入れてみましょう。
投資とリターンで考えましょう。高額ですが、将来的に英語力を身につけることでどれくらいのアップサイドがあるのか。ダウンサイドはその受講費と2ヶ月程度だけですよね。
押し売りのようになってしまっていますが、筆者は真剣です。語学力は生半可な考えでは身につかないのです。
以下の記事も参考にしてみてください。
社会人に人気の英語コーチングとは?その魅力と効果、高額なコーチング式英語スクールに通うメリットデメリットや相場料金を解説。